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2009年8月にシカゴ行われたソフトウェア開発者のイベント agile 2009 conference で Andrew Shafer氏の "agile infrastructure" というプレゼンテーションが有り、software 開発と infrastructure の関連についての考察が agile 開発者達に刺激を与えました。
それに先立つ 2009年6月の運用者のイベント velocity 2009於いても Andrew Shafer 氏 が "agile infrastructure"、John Allspaw 氏と Paul Hammond 氏のプレゼンテーション "10+ Deploys Per Day: Dev and Ops Cooperation at Flickr"が同様な問題提議を行いました。
その後、agile 2009 で刺激をうけた Patrick Debois 氏が Andrew Shafer 氏を巻き込み、2009年10月にベルギーで "DevOpsDays" を開催しました。
このイベントが "DevOps"という言葉の始まりです。
問題意識として、Lean Startupでの Web Service開発において、開発の agility を追求するには、infrastructureの agilityが必須である。
その為の方法論として、当時 EC2 等の IaaS 基盤との関わり、また 継続的なリリース問題、サービスのスケール問題、柔軟な構成管理の問題が議論されました。2012年後半からは、リリースと仮説検証におけるモニタリングの重視という観点でリアルタイムのメトリックス・モニタリング・コラボレーションという方面に議論が進んきています。
もちろん、情報システム的観点ではこのような議論は過去において検討し尽くしているはずですが (ALM、ITSMS等)、DevOpsではリアリスティックなアプローチを模索していることと確信しています。 (OSS Movement に類似しています)
更に、大規模企業においても、業務改革のニーズに伴いDevOps Movementの成果を既存の業務フレームワークに取り入れるこができないかなという模索が行われるようになってきています。
この世界的なMovementを受け、日本では2012年5月 DevOps Day Tokyo 2012 を開催しました。DevOpsDays の Core メンバーから DevOps Cafe Podcast のホストでおなじみの John Willis 氏、Damon Edward 氏 や、Chef の Opscode 社の George Moberly 氏、 Dell の Dan Choquette氏 等々の最前線のゲストを迎えて開催する事ができました。またサイバーエージェントの並河氏ら日本での取り組みも紹介できました。
DevOps Day Tokyo 2013では、DevOpsの基礎をベースに、「リアルタイムのメトリックス・モニタリング・コラボレーション」をテーマにプログラム構成を組んで行きたいと計画しています。
最後に私たちは、企業規模や業種に関係なくITに関わりのある全ての企業に、この DevOpsDaysイベントを通して、刺激を与えられたらと思っています。